かどま発女性アーティスト9人展より
アート書道家 徳安晨扇
継続は力なり。
小学1年生のときに親に勧められて、習い事の一つとして書道を始めました。ある程度習ったら途中でやめてしまうものなんでしょうが、私は文字を書くことが好きだったのか、これまでずっとやめることなく、今でも続けています。昔から何にでもチャレンジすることが好きで、高校時代のクラブ活動では、バンドを組んでギターやドラムの練習に毎日明け暮れていました。他にも、ピアノやお料理、絵手紙、俳画なんかも習ってみました。どれも楽しかったんですが、なぜかずっと続けているのは書道だけなんですよね。それだけ自分にとって「文字を書く」ということが生活の中で切っても切り離せないものになっているんだと思います。今では日本書芸院無鑑査(展覧会に鑑査なしで作品を出展できる)、また墨滴会の師範でもあります。でも、雅号が男性っぽいのか、私に書道をするイメージがないのか、よく「えっ!あなたが書いたの?」「先生はどちらにいらっしゃいますか?」なんてこともよくあります(笑)
女性目線!インテリアとしてのアート書道
どうしても「書道」というとお堅いイメージがついてくると思うんですが...例えば作品を飾るなら畳のお部屋に、っていうのがやっぱり一般的なイメージなんだと思うんですが、ちょっと視点を変えてみたら、これってインテリアにもなるんじゃない?って思ったのがきっかけでした。ちょうど長年働いた会社を退職しないといけないことになり、じゃあ何か趣味を楽しむのもいいかなと思い、家事と育児の合間に少しずつ作品を創るようになりました。
他のアート書道家さんと大きく違うところは、常に「女性目線」というところでしょうか。。。文字を遊ばせて書くっていうことはもちろん、その文字の持つ意味やイメージをそのまま形にすることもよくあります。例えば「心」の部分を「ハート」のかたちにしてみたり...でもそれだけじゃなくて、文字を飾るフレームからこだわりを持っています。材料選びは確実に主婦目線ですね。例えばランチョンマットをタペストリーに仕立てたり、木の枝や着物の生地を使ったり...とにかく生活の中からたくさんのヒントを得て一つの作品に仕上げます。
世界に1つだけの作品
<実はインタビューアーは取材当日に中塚荘で開催されていたアート書道教室を見学させていただきました>
今回は7月に中塚荘で開催された「手づくり楽市」に出展した私の作品(写真左)を見て、「これを創りたい!」と言って下さったママさんがママ友を募られて開講しました。やっぱり写真で見るより実物を見てみなさん興味を持って下さいます。
今回はバラの模様が入った和紙をパネルに仕立て、みなさんのお好きな一字を書いてもらいました。みなさん、お子さんの名前の一字や、「笑」、「愛」など、子育ての中で感じる気持ちや言葉を選ばれていました。私にも2歳の息子がいますのでとても共感できます。私の教室では気軽に、そして書道初心者の方にも楽しんでもらえるように、まず線の練習をし、次にお手本を見ながら半紙に何度も練習してもらいます。「アート書道」と言っても、筆の入れ方はあくまで書道の基本通りなんですよ。ある程度書けるようになったら、いざ本番へ。最後にサインを入れて完成です。また、紙の材質や色、模様などによって墨汁の種類を変えたり、アクリル絵の具を混ぜたりすることもあります。完成した作品は世界に1つだけのオリジナル作品、お部屋に飾っていただきインテリアの一つとして楽しんでいただければと思います。ちなみに、このパネルの作品創りは大人気なんですよ。
ぜひ何か創ってみませんか?
現在は、日本酒のラベルに使っていただいたり、作品をお店でも販売したりしていますが、「アート書道家」としての活動はここ数年のことなので...これからの夢は、もっと自分の作品を知っていただける機会を作り、自分のHPを持ってオーダーメイドで作品を創ることも始めたいと思っています。
そしてアート書道教室もこれまで以上に広げていきたいと思います。現在はルミエールホールの和室で、平日の午前中に教室を月1回程度しています。一日体験会や出張教室もしています。また、11月27日(金)から29日(日)にルミエールホール・展示ホールで開催される「かどま発女性アーティスト9人展」では、キラキラ輝くフレームを使った作品創りのワークショップ(11月29日(日)11:00から12:30)をします。(写真左上・9月13日(日)よりルミエールホールにて申込受付開始)
いつもとは違った空間で、癒しの音楽を聴きながら、落ち着いた気持ちで「書」と向き合う。作品の種類もさまざまです。ちょっと行って、体験してみて、たまにランチ付きの教室も開講していますので、終わってからみんなでワイワイと語らう時間を過ごしていただく。とにかく楽しく気軽にたくさんの方に参加していただき、そして、文字を書くことが心の潤いになればと思います。
アート書道家 徳安晨扇
6歳より書道をはじめる。日本書芸院無鑑査・墨滴会師範。日本書芸院展ほか書道展で、入選・入賞する。
文化振興事業団で、音楽や演劇などの舞台芸術の企画に携わったのち、幼年から学んでいる書道を生かし、四季折々の変化を、日々の暮らしに取り入れて、愉しく美しく感じた気持ちを文字に表現し、身近な材料を使って文字をアートする「アート書道」を制作している。店舗のネームプレートや、各種デザインも手がけている。
文字を書く楽しみを、多くの方に伝えていきたいと思い、現在、暮らしに「書」を取り入れたサロン「暮らしを彩るアート書道」、「親子で楽しむアート書道」を開催している。
お正月のロビー展示に続き、5月のロビー展示「鯉のぼり」の作成もしていただきました。いつも本当にありがとうございます。
子どもたちの色塗り用のこいのぼりの原画も、徳安さんによるものです。